4年ぶりのフィンランド旅 〜中央図書館編〜
- anna kobayashi
- 2024年2月28日
- 読了時間: 3分
2019年の夏にヘルシンキを訪れた時から
存在は知っていた、ヘルシンキ中央図書館
「 Oodi 」(オーディ)。
きっと来年も来るし、次回行ってみようなんて
話をしていたらコロナ禍となり
今回、4年越しに待望の Oodi へ。

フィンランドの独立100周年を記念し、
国民へのプレゼントとして建設されただなんて
とてもすてきな贈りものですよね。
まず、この外観に圧倒。
見る場所によって違うかたちに見える建物。
空やまわりの緑との組み合わせも位置によって
変わるので、写真を撮りまくる私たち(笑)
個人的にとても好きだったのが、入り口の扉前で
流れていた、スピーカーからの音。
日本でよく聴くヒーリング的な音ともまた違い
言葉では言い表せないのですが、入る前から
わくわくする空間に誘ってくれているかのような
気分にさせてくれる音でした。

入り口のある1Fの伸びやかな空間。
天井にランダムにつけられている照明や
サインのデザインが素敵すぎる、、。
窓際のテーブルにはチェスが置いてあり、
大人も子供もみんな楽しそうに遊んでいました。
この階にはレストランやちょっとしたお土産
コーナーもあり、私はトートバッグ(また!?笑)
を購入。

2Fにある、『これぞ、本物のフリースペース!』
と声を大にして言いたくなるような空間。
コンセントも各所についていて、好きな場所で
自分のラクな体勢で作業ができそう。
3Dプリンタや大判出力機、ミシンなどもあり
クリエイティブな作業をするのにもってこいな
施設だなぁと感じました。
この階にあったトイレがジェンダーレスで
少しどきどきしましたが、いまの時代に必要な
トイレだなと思い、良い経験ができました。

そしていよいよ、メインの本の空間へ。
3Fに繋がる、様々なことばが散りばめられた
こちらのらせん階段もとてもすてきで、
ビジュアルアーティストの方の作品だそう。
こんなふうに、大胆に、階段の壁面に文字を
施されているものを見ると、この施設への想いが
ダイレクトに伝わってきて、クールなデザインに
見えるけれど、なぜだかあたたかい気持ちに
なりました。

外からの光が全方位から降りそそぐ
こちらの明るい空間がメインの本のスペース。
もう、本当に語彙力がなくて悲しくなるのですが、
感動的な空間です。
空間をより軽やかに見せるためなのか、低めに
揃えられた本棚とか、天井に向かってニョキっと
伸びている木、天井のやさしい歪みなどなど、
すべてのバランスが心地よい。
この絨毯のデザインも可愛かったなぁ。

座って作業ができるスペースはもちろん、
いろいろなところに様々な椅子やソファがあり
自由に好きな本を読んだり、勉強をしたり。
子供用のおもちゃも借りることができるようで、
キッズスペースで家族で過ごしている人たちも
いました。

夏の間だけ開放されるテラス席。
売店で購入したおやつやコーヒーを飲みながら
トーロ湾を眺めることができます。
ここでは、かもめもスズメも人間も
とにかく自由に過ごしているように見えて
誰ひとりとしてこの場所に不満を持っている人が
いないのだろうなぁと思わせてくれる空間。
空間が人をつくる、どこかで聞いたことのある
ことばがしっくりとくる図書館でした。
Oodi の公式ホームページで
施設内のバーチャル散歩ができたので、
気になった方はぜひぜひ見てみてくださいね。
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