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アアルト夫妻の代表作 パイミオ サナトリウムへ②

  • 執筆者の写真: anna kobayashi
    anna kobayashi
  • 2024年8月28日
  • 読了時間: 3分

さて、前回 に続いて、今回はサナトリウムの

建物内の様子を書いてみたいと思っています。


これから訪問を予定している方のお楽しみが

半減してしまわないように、内部の写真は

さらっと、雰囲気をお伝えする程度に

おさめております ◎



映画 AALTO でも登場していた、インパクトの

ある、サナトリウムの外観。


1933年に結核患者さんの療養所として建てられ

静かな森の中に佇んでいる建物は、

周りに植えられているアカマツが、どことなく

安心感を与えてくれている感じがしました。


現在では、展示施設やホテルとして活用されている

ようで、私が訪問した日も、さまざまなアートの

展示を見ることができました。



サナトリウムのお庭でも開催されていたアートの

展示は、順路のサインまでもが、森の風景を

邪魔しないつくりになっていて、とても感激。


ヘルシンキの街中にある看板などにも通ずる

のですが、フィンランドのアートと自然との調和の

センスが本当に好きで、来るたびに

いろいろなヒントをもらっています。



そしてお次はやっと、、建物内へ!


入り口の扉を入ってすぐのところに

アアルトベースにも見える(?!)まあるい

カーブのかわいい受付ブースがあります。


元気な気持ちにしてくれるイエローが印象的。


照明にほこりが溜まって、療養の妨げにならない

ようにと、施設内の照明にはすべてカバーが

付けられており、アアルト夫妻の患者さんへの

想いが感じられます。



受付でチケットを購入すると、係の方が

元病棟だった展示室に入るための扉の鍵を

開けてくれて、中の展示を自由に見ることが

できます。


英語のみになると思うのですが、

施設内全体の説明をしてくれるガイドツアーも

用意されていましたよ。


このように、ひとつひとつの部屋に

そこで展示されている内容のキャプションが

書かれていて、とても分かりやすかったです。



こちらは実際に使われていたベッドに寝転んで

体験できるスペース。


ベッド以外にも、実際に座ってみたり、

使ってみたりできる展示もあって

アアルト好きにはたまらない、、。


ベッドで寝ている患者さんが落ち着いた

気持ちで眠れるように、壁の色より

彩度を落として設計された天井の色や、

光が目に入らないように作られた照明など

たくさんの思いやりで溢れた空間でした。



大きな窓から森が見渡せる、こちらも

まあるいアールがかわいい階段。


こちらの階段は、サナトリウム内のショップで

販売しているポストカードのメインビジュアルにも

なっている場所なので、さすがの見応えでした。

色合いが好きすぎる、、。



病棟とは別の棟にあるレストランは、

窓から差し込むたっぷりな光と高い天井が

とても気持ちのよい空間。

あたたかな橙色の椅子がまた映えますよね〜。


サンドイッチやサラダバー、スープランチなども

選べて、デザートやコーヒーも美味しいので

サナトリウムへ来たら、こちらでランチまで

楽しむこともおすすめです ◎



2回にわたったパイミオのサナトリウムに

ついてのブログ、最後までお読みいただき

ありがとうございました。


復路も3時間で帰れる予定が、トゥルクから

ヘルシンキへ帰るバスが途中でパンクするという

アクシデントに見舞われ、プラス1時間かかる

という事態に、、。

帰国の日にしなくてよかった、、と心から

思いました。


みなさまも、サナトリウムに行く日は

余裕を持った時間割で計画してくださいね。


 
 
 

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